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小酒井不木の日記から

 小酒井不木の日記、大正7年12月分より。
 友人・石田昇の同僚射殺事件の事とか、不木が翻訳出版する事になる「アナフイラキシー」の事とか、注目すべき記述が多い月なのですが、ゴシップに目がない私としてはこんな所にもちょっと引っかかります。

晴、午後安藤君のブレツトンホールに謎の女と逢ふ。始めての試をなす。愉快なり。(12月1日)

アンナ居たり、明日を約して帰る。(12月7日)

三時ブレツトンホールに行く。松尾君の室を訪ひアンナに逢ひ居る内ボーイ来りて面喰ふ。四三〇号に転ず。夜松尾君にAを託し、安藤、安東両君と「都」に行き、後安東君とモードを訪ひぬ。(12月8日)

午後松尾君来りAnnaの事を相談す。(12月26日)

夜はAnnaに逢ふ。十一時まで居て松尾兄に引渡して帰る。(12月28日)

 小酒井不木、28歳の冬。今頃になって「不倫疑惑!? 不木先生とニューヨーク娘(Anna)のあやしい関係!」などと囃し立ててみても仕方ないのですが、しかしまあ、このAnnaさんという人とはどういうご関係だったのでしょう。時期も時期ですし、アンナ、クリスマスキャンドルの灯は揺れているかい、みたいな感じだったのでしょうか。

 何はともあれ、不木・小酒井光次が、鴎外・森林太郎とちょっとダブって見えました。
(本記事につきましては、私の勝手な推測に過ぎません事をお断りしておきます。)
(記 2003/5/9)

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