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麻雀占いのこと

 探偵小説作家といえば、とことん論理的で、ひたすら科学的思考をする生き物なのである。実際のところそんな作家は少ないように思えるのだが、何となく、一部の人間からは今でもそういうイメージを持たれているふしがある。
 そんな探偵作家二人が手を組んで、物凄い占いを考案してしまった。考案者は「殺人鬼」の浜尾四郎と「支倉事件」の甲賀三郎。まさに斯界の雄。彼等が半年間に渡る研究の果てに見出した神秘の世界――それが「麻雀占い」なのだ。

「麻雀占い」(『婦人公論』昭和6年3月号附録)

 執筆者二人の肩書きは「日本麻雀連盟顧問六段:浜尾四郎」と「日本麻雀連盟幹事四段:甲賀三郎」。二人とも高段者だ。探偵小説も書く麻雀界の有名人、という紹介のされ方。そういえば海野十三も連盟の会員だな。探偵作家はみんな麻雀好きか?

 では二人の考案した麻雀占い、その霊妙なる世界をご覧頂こう。手順は、麻雀牌を裏返しにしてかき混ぜ、テーブル状に並べる。そして中央の一枚をめくり、その出た牌の模様で占うというものだ。何故トランプではいけないのだろう。枚数が少ないからか。とにかく実際に占ってみよう。例として挙げるのは独身者必見の「未来の配偶者の性格」占い。

 牌を並べて、一枚めくりました。
 出た牌は、おお、「二索」です。
 さあこの牌が表す未来の伴侶の性格は何か、誌面をめくって解説を見ましょう……。
「竹を割ったような性格とはこの人の事です。」

 ダジャレだった。
(記 2001/4/20)

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