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「奈落の井戸」更新情報

 一週間ごちゃごちゃ作業した結果をお知らせします。

翻刻ライブラリ(小説編):「あら浪」第七十八回~第八十回(最終回)※リニューアル。

 2年前に第四十回までリニューアルしてあったのですが、急に作業を再開したんで順番がおかしくなって、最終回から逆走みたいになっちまいました。ルビとかどういう基準でつけてたか、完璧に忘れているのでなかなか辛いです。

翻刻ライブラリ(同時代資料編):芥川龍之介書簡

 小酒井不木からの献本に対する芥川の礼状。一柳廣孝先生の「さまよえるドッペルゲンガー」(『探偵小説と日本近代』青弓社・2004年3月)で言及されていたので岩波の新版芥川全集を買って確認してみた、というと豪気だが、書簡集だけね。
 一柳先生は芥川龍之介のミステリへの親和性、みたいなことを論ずる中で、この書簡の存在を挙げてます。

年代別・参考文献/資料集

 1965(昭和40)年~2008(平成20)年まで手当たり次第にばらばらと。『推理小説研究』は小酒井さんちのお引越しを手伝った折に何冊か頂戴したんだったかな。

論考:「小酒井不木筆名考」
論考:「不木が乱歩に夢みたもの」
論考:「小酒井不木関連資料をめぐって」

 たまに研究家と呼ばれますがあくまでも便宜的なもので、論文とかはほとんど書きません。が、活動が長い分、時には発表の機会をもらったりします。
「小酒井不木筆名考」は今までばらばらに存在していた小酒井不木のペンネームについての情報を集約してみた論考。以前公開していたものがあまりにもたどたどしい文章だったんで、全面的に書き直しました。
「こさかい」「こざかい」の読み方論争に終止符を打った(笑)のが売りなんですが、不木のサインなんか誰がみても「Kosakai」って書かれているんだから、今まで特定してなかったことの方が不思議。でもこれのおかげで、「青空文庫」「ウィキペディア」では「こさかいふぼく」とルビをふってくれているんだよな。

「不木が乱歩に夢みたもの」は、『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』(皓星社・2004年10月)のために書いた論考です。これを書きながら、私はどうも「ドラマ」とか「ストーリー」を妄想しながら作家論を組み立てる癖がある、と改めて自覚しました。どの口が言っているんだか、緒言で「実証的」とかいう言葉を使ってて、非常に恥ずかしいです。これほど私のスタイルに合わん言葉はないでしょう。

「小酒井不木関連資料をめぐって」は、名古屋の古書市場に流出した小酒井不木関連資料一括が巡り巡って売りに出された際の古書目録に掲載して頂いた解説原 稿。小酒井不木逝去の周辺をまとめておきたかった私の思惑と、関連資料の内容がぴったり一致しており、いいタイミングだったと満足しています。とはいえ今読むと註釈が物足りないので直そうと思ったのですが、それはそれで面倒でもあり、ちょっとだけ書き足して公開することにしました。

「大倉燁子研究所・同時代参考文献コレクション」

 何年ぶりの資料追加だろう。山村正夫の「戦後推理小説側面史」に出て来ているのを発見しました。乱歩宅の新年会と、木々宅の新年会――当時の推理小説文壇の派閥争いが垣間見える面白いエピソードでした。

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