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「奈落の井戸」更新情報

「名人に乏し」(『春秋』昭和3年1月号)

 先日のトーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」&「大乱歩展」開幕記念大宴会の折に、藤原正明さんから資料のコピーを頂戴致しました。『小酒井不木全集』第12巻に収録されていながら、初出誌が不明だったエッセイです。
 藤原さんには謹んで御礼申し上げます。

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トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」 第1回 江戸川乱歩

10/3 於、ミステリー文学資料館

 ちょっと日が経ちすぎましたので、記憶が改変されて事実と違うようなことになっていたらご勘弁を。

 9回連続講座の記念すべき第1回のテーマはやはり当然というべきか「江戸川乱歩」、講師はこれまた当然というべき人選で中相作さん。奇しくも神奈川近代文学館の「大乱歩展」開幕初日と同日、小林信彦さんの記念講演と開催時間までかぶってしまったある意味悲劇的なイベントでしたが、ほぼ定員ぴったりの盛況ぶりでした。

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トーク&ディスカッション「『新青年』の作家たち」 第4回 小酒井不木と「新青年」

10/24 於、ミステリー文学資料館

 ミステリー文学資料館開館10周年記念の連続講座も4回目。第1回に引き続き聴講して参りました。今回のテーマは「小酒井不木と『新青年』」、講師はミステリ評論家の山前譲さん。

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「奈落の井戸」更新情報



 久しぶりに小酒井不木の短篇を収録したアンソロジーが出ました。
 くもん出版の「読書がたのしくなるニッポンの文学」というシリーズの1冊、『ようこそ、冒険の国へ!』というその名の通り冒険小説をテーマにした書籍なんですが、ミステリ代表みたいな形で小酒井不木の「頭蓋骨の秘密」が選ばれています。ちなみにその他の収録作品はというと、海野十三「恐竜艇の冒険」、芥川龍之介「トロッコ」、押川春浪「幽霊小家」。

 まあ喜ばしい話なんですが、これはちょっと具合が悪くないか、という点もあります。作品に付された作者紹介なんですが。

医学を学んだ作者は、三十一歳のとき、科学読み物やエッセイ、翻訳などの文章を書き始めます。そこに起こったのが、一九二三年九月一日の関東大震災でした。おりから病気療養中の作者は、病状悪化のため、翌月、名古屋に家を新築し、転居します。現代でもそうですが、地震などの天災は、被災した人々の心と生活に大きな影響をおよぼします。作者の震災体験は、本作にも影響をおよぼしているかもしれません。本書に収録したのは、「少年科学探偵」シリーズ第四作の全文と、第一作「紅色ダイヤ」の冒頭部分です。

 この書き方だと、あたかも不木が関東大震災で被災して、病気が重くなったために名古屋に移り住んだように思われてしまいますがそうじゃありません。名古屋の近く、神守村というところの嫁さんの実家で療養生活を送っていたのが、名古屋に家を構えて引っ越した、というだけですから、関東大震災は直接関係無い。作品にだって「震災体験」やその影響なんて見えやしません。

 これを書いた方は何で無理矢理震災と関連づけようとしたんですかね? そりゃ確かに、被災しようがしまいが、あの時代に生きていた人全てに何らかの「影響」を及ぼした大事件だったろうとは思いますけども。

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