« 横田順彌『近代日本奇想小説史 明治篇』 | トップページ | 第58回日本推理作家協会賞発表 »

「小酒井不木の外国語学習法」

手塚竜磨「同志社英学校と東京の私学」
速川和男「小酒井不木の外国語学習法」

『日本英学史研究会 研究報告』 第95号
第4回日本英学史研究大会 於 京都同志社大学 1968・5・18(土)・19(日)

 ちょっと珍しい小酒井不木の文献資料を入手。日本英学史研究会(現・日本英学史学会)の研究冊子みたいなものらしい。全11ページの謄写版。

「小酒井不木の外国語学習法」は、簡単にまとめれば、『小酒井不木全集』に収録されている文献から小酒井不木が外国語の学習について書いた記述を大まかに浚って紹介した、という内容。医学・犯罪学をはじめ、外国文学、探偵小説に博識なところをみせる小酒井不木博士が、どうやって語学を学んで外国の文化を吸収したのか、というのが筆者の興味のあるところだったようだが、内容の深みという点ではどうも今イチ。結局、不木の随筆なんかをただ引用しているだけで裏付けや資料的な深まりが全然無い。
 また、同時代の外国語学習、他の学生との比較などの視点も一切無いので、結論部に「小酒井不木の外国語学習法は極めて常識的なものかはしらないが」と筆者自ら書かなくてはならない有様。発表うまくいったのかな? と心配さえしてしまうよ。

 とはいえ、40年以上前の、しかも「英学史」なんてジャンルの研究報告に小酒井不木を取り上げてくれていた、という事実は非常に面白い。

(参考)「日本英学史学会」

|

« 横田順彌『近代日本奇想小説史 明治篇』 | トップページ | 第58回日本推理作家協会賞発表 »

奈落の井戸」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21544/50815628

この記事へのトラックバック一覧です: 「小酒井不木の外国語学習法」:

« 横田順彌『近代日本奇想小説史 明治篇』 | トップページ | 第58回日本推理作家協会賞発表 »