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『帝国生命 新築記念誌』

帝国生命 新築記念誌

昭和4年5月5日発行 帝国生命保険株式会社 非売品

小酒井不木「長生薬由来」収録

 藤原さん、というとても有名な江戸川乱歩コレクターの方がいて、その方から以前この本のコピーを頂戴したんですが、今回たまたまネットの古書目録で見つけて本物が手に入りました。
 表紙は川端龍子描く「鴛鴦」。保険会社の新館落成にあわせて刊行された記念誌ですから、小説は小酒井不木の1篇だけ、あとは保険についてのあれこれ、病気・健康についてのあれこればかりです。保険会社の歴史を調べてる人には役に立つかもしれんけど。

 ちなみに小酒井不木はこの年の4月1日に急逝しており、この記念誌が刊行された時にはすでにこの世にいなかったので、編集後記にこんなことが書かれていたりします。皮肉といいますか、宣伝乙といいますか。

小説を御寄稿下すつた小酒井不木博士は四月一日名古屋に於て永眠せられ、図らずもこれが記念の御作となりました、「長生薬由来」を書かれながら、遂に人生の不慮に打克ち得なかつたところに愈々生命保険の必要を痛感させるものがあります。
「巻末寸言」

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