通勤の味方 iPod: Whitesnake / 「Saints & Sinners」(1982)
1. Young Blood
2. Rough An' Ready
3. Bloody Luxury
4. Victim Of Love
5. Crying In The Rain
6. Here I Go Again
7. Love An' Affection
8. Rock An' Roll Angels
9. Dancing Girls
10. Saints An' Sinners
11. Young Blood (Monitor Mix/Early Vocal)
12. Saints And Sinners (Monitor Mix/ Early Vocal)
13. Soul Survivor (Unfinished, Unreleased Song)
Jon Lord の脱退すなわち70年代風オルガン・サウンドとの決別があり、それと入れ替わるように加入したギターヒーロー John Sykes がもたらしたサウンドが80年代ミュージックシーンでの成功を引き寄せた、というストーリーは非常にわかりやすいのだが果たして本当にそうなのか?
というわけで、もうちょっと前のアルバムから聴き直してみるわけですよ。持っている音源は2007年に出たデジタル・リマスター盤なので、厳密に言うと「当時の音」を聴き直すことにならないんだけど。
「Saints & Sinners」は、もちろん Jon Lord は参加してますし、ギターに Bernie Marsden と Micky Moody、ベースに Neil Murray、ドラムに Ian Paice という、私の頭の中にある「ブルージーな Whitesnake」としてのベストメンバーで演奏されているアルバム。先ほどのストーリーに当てはめるならば、70年代どっぷりなサウンドであるはずなのです。
確かに、聴いていて「これは80年代じゃねえなあ」と思われるフレーズやメロディもそこかしこにあるわけですが、でもそれはそれとして「Here I Go Again」なんかはしっかりモダン。(かつ、良く出来た曲だからアルバム「1987」で再レコーディングされたんでしょうが。)
言ってみれば70年代 Whitesnake による80年代サウンドの志向の到達点がここだった、ということかもしれません。しかし目指すアメリカでのヒットには至らず、ここから先に進むためにはメンバーチェンジくらい何の犠牲とも思わない強い意志が必要だったのでしょう。サウンドだけでなくビジュアルがヒットを飛ばすための重要な要素となった時代、そりゃ Jon Lord とか Bernie Marsden じゃダメだと思うだろうねえ(笑)。
しかしそう考えると、このすぐ後、1984年に始まった再結成 Deep Purple のアメリカ席巻、というのは興味深い事象だということになります。それこそ Whitesnake が切り捨てたメンバー(Jon Lord、Ian Paice)が奏でるサウンド、ベテラン・ミュージシャン達のジャムセッションみたいなステージと、音もルックスも70年代からの延長でまさに「我が道を行く」状態なのに彼らは受け入れられた。
70年代の黄金期メンバーで80年代のファンをとりこにした Deep Purple と、70年代の姿を捨て去り、80年代スタイルに変身することでファンを獲得した Whitesnake。別々の方法によって新しい時代に適応した二つのバンドの物語が見える今日この頃。
で、Bernie Marsden は今。
Fool For Your Loving - Bernie Marsden
Whitesnake founder member Bernie Marsden and friends (Jim Copley - Drums, Neil Murray - Bass) playing the classic track at Guitarfest 2006, Birmingham UK
なんか相当膨らんでる。ギターのフレットの間に指がおさまるのか心配になりますが、ちゃんと弾いてますな。
今も Whitesnake のフロントマンとしてビシッとしている David Coverdale と比べるのは酷ですが、プレイを楽しんでいるようには見えるし、一概にどっちがいいって言い切ることは出来ないでしょう。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


最近のコメント